令和元年11月16日、勇武館の「浮き鳥の会」は、迎賓館、於岩稲荷田宮神社、沖田総司終焉の地など、四ッ谷界隈の歴史を訪ね、散策しました。

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   ~ Isami   cafe ~

 本日のコーヒーは、コスタリカ ハニー です。
 スィーツを味わっているような、甘みとまろやかさ、ノンシュガーでも甘みを感じます。
 それが、コスタリカハニーコーヒーです。
 では、どうぞ、ごゆっくりお過ごし下さい。

 11月16日、勇武館の「浮き鳥の会」は、迎賓館 赤坂離宮、於岩稲荷田宮神社、沖田総司終焉の地など、四ッ谷界隈、時代劇ゆかりの地などを散策しました。

 四ッ谷駅麹町口に集合。まず江戸城外壕の仙台濠、真田濠跡、喰い違い橋などからスタート、いつもは電車の窓から眺める景色も、今日は一寸趣が違って「へぇーこうなんだ」。と、徳川家康の300年の計に納得。ホテルニューオータニを右に折れ、小泉八雲の怪談「むじな」の舞台になった紀の国坂。隣が、徳川御三家 紀州藩中屋敷門。暴れん坊将軍吉宗ゆかりの屋敷跡。四ッ谷へ坂道を登ると本日のメーン、迎賓館 赤坂離宮です。

本日は、幹事の計らいで、幸い前庭、主庭と本館内部を見学出来ました。

 迎賓館 赤坂離宮は、先の大戦後、改築が始まり昭和49年に完成。平成21年に国宝なりました。

諸外国の賓客を招いての夕食会、世界の指導者との重要な会談を行った朝日の間、羽衣の間など各室を拝見しました。日本における唯一のネオバロック様式の西洋風宮殿建築は、正に迎賓館にふさわしい、素晴らしさです。建築されてから今日まで、営々として築かれた歴史の重みを感じられますね。ぜひ、ご一覧を。

 中央線を跨いで(電車がトンネルに入る直前の小高い山)少し歩くと、服部半蔵が眠る西念寺、半蔵門ゆかりの人物 で家康に仕えた伊賀流忍者。槍の名手で、寺には家康から拝領した槍が保存されている由。

 四ッ谷は、名前の通り谷が多く、日常生活は坂道を上ったり、下ったり大変だったと思います。それぞれの坂には鉄砲坂、観音坂、暗闇坂などの名が残っているのも興味深いです。

 観音坂を下り、戒行寺坂を上る途中に、池波正太郎作品の「鬼平犯科帳」の主人公、火付盗賊盗改役 長谷川平蔵ゆかりの戒行寺。長谷川平蔵の供養之碑が建てられています。銘板に歴代長官の名が刻まれており、小説「雲霧仁左衛門」の雲霧と好敵手だった 安倍式部の名も読めて、時代劇ファンとしては嬉しいですね。

 少し歩くと、江戸時代末期の剣豪 榊原鍵吉ゆかりの西応寺。徳川家茂の家臣で幕臣。直心影流男谷派剣術を継承し講武所師範、遊撃隊頭取を務めました。幕末から明治期にかけて、誰もが認めた当代一流の剣術家でした。剣術 天然理心流を学ぶ私共が、本日、お参り出来ましたのもご縁を感じました。

  戒行寺坂を上り、右折すると於岩稲荷田宮神社、四ツ谷怪談ゆかりのお稲荷様です。歌舞伎などで演じられるお岩さんと、実際は真逆の女性で、ここ四谷左門町で健気な一生を送ったとのこと。夫の田宮伊右衛門とは、人も羨む仲の良い夫婦で、働き者。蓄えも出来、お家を盛んにした由で、近所から評判になり、お岩稲荷として祀られたと記されています。手を合わせ、夫婦円満をお願いしました。心温まりました。

 外苑東通りに出て、向かい側は大京町。新選組一番隊長 沖田総司が住んでいた千駄ヶ谷池尻橋近くの植木や平五郎の屋敷跡へ向かいます。慶応病院に沿ってぐるりと回ると外苑西通り。直ぐの歩道橋を渡ると交番で、隣に「伝 沖田総司終焉の地」との表示板が有ります。

 
 今でも、このあたり幕末のままなのでしょうか。僅かですが、雰囲気が残っていますね。繁る樹木に覆われ、枯れた小川の跡。千駄ヶ谷の植木屋平五郎の屋敷跡は、この近くなのでしょうか。橋の上から、沖田が住んでいたという離れの方角に向かって一同、静かに手を合わせ、頭を垂れ、ご冥福をお祈りしました。本日、勇武館の門人有志がこの場所に立てたこと、うれしかった。何か胸のつかえが取れました。

 四ッ谷四丁目の交差点、 ここは四ツ谷大木戸門の跡。江戸時代、大切な役目を担っていました。俗に「入り鉄砲に出女」と言って、幕府は、謀反を警戒して江戸への鉄砲の持ち込みを厳重に取り締まっていました。また、諸大名の妻女が無断で門外に出るのを取り締まりました。この大木戸も、甲州街道からの江戸城西の守りでしたので、厳しかったでしょう。

また、ここは玉川上水の水番所も置かれ、江戸市中に入る上水が汚れないよう、ゴミや落ち葉などを取り除き、水質管理をしていたとの事です。

 江戸の名残をとどめる四ッ谷界隈の往時を偲びながら、日柄一日、勇武館の門人有志と散策しました。

 ご苦労様でした。拙いご案内にお付き合いいただき、有り難う御座いました。

  ※この勇武館「浮き鳥の会」は、年数回催され、主に新選組ゆかりの地、幕末の興味ある処を訪ねる日帰りの散策です。門人に限らず、どなたでもご自由に参加できます。細かい会則等はありませんし、勿論会費等はありませんが、交通費等は自己負担です。日取りは、その都度勇武館ホームページにてお知らせしますので、参加されたい方は、勇武館までお気軽にご連絡下さい。

      お待ちしています!

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