9月10日、勇武館道場は、通常稽古と併せ、真剣による据え物切り稽古を行いました。
勇武館道場では、入門数年を経ている門人で、素振りの稽古、形稽古で手の内がしっかりし、太刀筋が定まり、安定した門人が、指導部の許しを得て、据え物切りの稽古を積んでいます。
始めは稽古の間が空き、術を取り戻すのに手間取りましたが、稽古が進むうち、次第に気・剣・体が合致し、上手になりました。
この稽古は、単に巻き藁を切るだけでなく、太刀筋、刃筋を一致させる事、一刀に気力を充実させ、邪気・邪念を打ち払い、息遣いを整え、正剣で切る事をめざしています。そして、その感覚を、木刀での形稽古や演武会で、十分に発揮出来るかです。
門人の心の余裕は、未だ「道遠し」ですが、やがて、心正しく本道を歩める日も来るでしょう。
「千日の稽古を鍛といい、万日の稽古を練という」 剣豪宮本武蔵の言です。心に銘して稽古に励む事が、一番の近道です。
指導部の責任もまた、重いものです。