10月12日、武蔵国一宮 大国魂神社にて、勇武館道場が天然理心流の奉納演武を行いました。
当日は、幸い好天に恵まれ多くの方々が参拝される中、ご拝殿にて厳かな神事を賜り、神楽殿前にて演武を行いました。
文久元年(1861年)8月、近藤勇の天然理心流四代目襲名披露が行われてから、本年は144年目となります。
大樹に囲まれたご神域は今でも、静寂で荘厳な雰囲気が保たれ、心身ともに清められます。
門人一同、気を引き締めて日頃修練した、佐藤彦五郎伝による天然理心流を精一杯に演武させていただきました。
演武終了後、新選組所縁の佐藤彦五郎資料館の佐藤福子館長、井上源三郎資料館の井上雅雄館長のお話をいただき、演武会はお開きとなりました。
勇武館道場は形、技ともまだまだ未熟では御座いますが、真の天然理心流を後世に伝承する為、これからも一層の精進をしてまいる所存でございます。よろしくご指導、ご鞭撻を賜ります様、お願い申し上げます。
大国魂神社横手にある天神山から、近くを静かに見廻しますと、144年前、近藤勇を総大将に、試衛館一統が、紅白に分かれて激闘する野試合の喚声が遠くに、近くによみがえり、しばし、往時を偲ばせてくれました。
「天然理心流継承者は、三軍を指揮して世を治平に導け」 流祖の訓えです。
当日は、大国魂神社 猿渡宮司様はじめ皆様の格別の思し召しにより、演武をさせていただきました。勇武館道場一同心よりお礼申し上げます。 誠に有難う御座いました。
なお、また当日は全日本刀道連盟 車 邦秀先生一門による抜刀術の奉納演武も行いました。