平成29年8月28~29日、木曽御嶽山に行きました。

8月28~29日、久しぶりに木曽御嶽山に登山して来ました。

28日、木曽御嶽山は、標高3067メートル、古来、修験道で屈指の霊峰です。

3年前の大噴火以来、入山禁止の為、頂上までは登山は出来ず、七合目まで。

開山は奈良時代とも云われ1300年を超える信仰登山の山で、往時の修験者の石碑が大変多く、普通のお山とは一寸趣きが違います。

雲に覆われた頂上へ向かい、此度の噴火で落命した山を愛した人々の霊を慰め、下山しました。

29日、早朝、里宮の木曽御嶽神社にお参りしました。社殿は600段近い石段を登ります。この石段は、地元の氏子衆が幕末の文久3年に寄進して出来上がったものです。

近藤勇達浪士隊一行が将軍警護の為、中仙道を通って上洛したのが同年2月。奈良井の宿、鳥居峠を経て木曽福島の関所を通過している時、石工達が石段作りの作業をしていたのでしょうか。苔の生えた石段を、そぉっと触れてみました。不思議なご縁を肌で感じました。

旧中仙道は、「木曽路はすべて山の中である~」 島崎藤村の「夜明け前」の序章にある通り、高い山、深い谷に囲まれ、至るところに、当時の風景が残っています。僅かに拓けた宮ノ越宿では水田の中に、凡そ850年前、木曽義仲が平家追討の旗揚げし、必勝祈願した八幡宮が今でも村人にしっかり鎮守されてます。

帰りは、中央アルプスを縦貫して駒ケ根へ出、バスとロープウェイを乗り継いで、中央アルプス千畳敷カールを散策しました。去り行く夏を惜しむように、盛りの過ぎた高山植物の花が初秋の風に寂しげに揺らいでいました。山小屋で温かい「そば」とコーヒーをいただき、帰途につきました。

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