11月29日、快晴に恵まれ、初めて皇居一般参観コース見学と、柳沢吉安が築園した六義園の、今が見頃の紅葉を見物して来ました。
過日に申し込んでいた、皇居一般参観コースへの入場許可が下り、初めて桔梗門より皇居に入りました。
指定されたコースを案内係に誘導されながら、皇居内を周りました。 とにかく広大な城内でした。
江戸城は歴代の徳川将軍の居城でしたが、明治の世になってから、天皇家がお住まいする宮殿となりました。
戊辰の役で、東帰した将軍 徳川慶喜公をはじめ、諸大名が騒然として慌ただしく、行き来した城内、近藤、土方達もこれからの徳川家再考を計るべく、大いに論議したであろう武者溜りや大広間は、今は見る事は出来ませんが、登城する度、くぐったであろう大手門、坂下門等は往時のまま現存されています。
慶応4年2月12日、城門からしずしずと去り行く、慶喜一行の行列、語りかける言葉も発せられずに見送る恩顧の諸大名。 なんともやるせない情景が脳裏を過りました。
資料によれば、近藤勇達、新選組は徳川慶喜一行を護衛しながら、上野寛永寺まで同行し、25日まで警備を行ったと伝えられています。
宮内庁、宮殿等はテレビ、新聞写真などで見る通りですが、今回は桔梗門、富士見櫓、坂下門、伏見櫓、二重橋、蓮池濠など初めて見る事が出来、約250年に亘り歴代徳川将軍が過ごされた名残が今でも十分に感じられました。
次に、五代将軍 徳川綱吉の信任が厚かった、川越藩主 柳沢吉安が築園した駒込の六義園へ足を伸ばしました。
吉安は、和歌の嗜みがあり、園内は随所に築山、池、滝、小川を配置し、茶室なども設け、和歌を詠めるようになっています。
優雅な佇まいの六義園は、春・夏・秋・冬、いつ行っても心安らかになる名所です。ぜひ一度、お運び下さい。
学校で習った柳沢吉安の人物像とは、だいぶ違って、自然を愛した彼の一面を見る事が出来ました。
本日は丁度、紅葉が盛りで楓や蔦、諸々の樹木が赤や黄色に色づき、夕日に輝き、なんともいえない風情でした。
夜はライトアップされるとの事で、夕方にもかかわらず大勢の入場者で賑わっていました。
次回は、桜の咲く頃に、また行ってようと思っています。