10月24日、勇武館道場の定例稽古日に、真剣による据え物切りの稽古を行いました。
勇武館道場は通常、木刀による天然理心流の形稽古が中心ですが、年に数回、真剣による据え物切りの稽古を行います。
指導部の十分な安全確認を受け、入門して一定の稽古を経験し、素振り、形稽古がしっかり出来る門人が許されます。
この稽古は、普段の木刀による形稽古で、太刀筋、刃筋が正しく一致して振られているか、「斬る」という事は、どの様な太刀の遣い方が正しいのか、手の内、間合いを含め身体で憶えてもらい、気・剣・体の一致なくしては「斬る」ことは不可能であることを理解し、体得した感覚を形稽古に活かしてもらう為なのです。
勇武館道場の形稽古は、単に木刀を淡々と振うだけでなく、今までより一歩進めた天然理心流の「活きた組太刀」を稽古しております。
振りおろす一太刀の前に、邪心、邪念など邪悪な気が生ずると、心の迷いや、太刀筋が乱れ、邪剣になる事を学んでおります。
流祖も 「心正しく、やよ!勉めよ、勉めよ!」と諭しております。