12月7日(日)、 筑波山神社に、今年一年の家内安全を、また、勇武館道場の稽古安全を感謝してお参りをしました。その後、今年の登り納めで、筑波山に登山しました。二十四節季の一つ「大雪」の日でしたが、幸い好天に恵まれ、気分のよい山登りでした。
筑波山は、日本100名山の一つで関東一の名峰です。
頂上には、大勢の登山者で賑わっていました。見下ろす関東平野は、東に霞ヶ浦を、遠くに東京湾や都心のビル街を、西に栃木、群馬の峰々が遠望され、まさに絶景でした。
筑波山神社の横手に、南朝の忠臣、楠 正勝の墓があります。
建武3年(1336年)5月(南朝歴)、新田義貞、楠正成軍は後醍醐天皇を奉じて、兵庫湊川で、北朝を率いる足利尊氏軍と戦いましたが敗れ、正成は戦死。弟の正勝は、船で常陸の国まで逃れ、ここ筑波の里で再起を計りましたが成就せず、当地で没したとの事です。
近藤勇は幼少の頃、父、久次郎のひざに抱かれながら、楠正成、加藤清正、三国志など、忠臣の活躍する話を、好んで聞いていたと云われています。
子供の頃より芽生えた尽忠報国の念は、江戸の試衛館時代も、上洛して新選組を率いた時代も、終生変わる事はありませんでした。
最後まで君恩に尽くそうとした、正義感の強い、信念の武士でした。